Firefox OSのDevPhoneであるKeonを手に入れた

Firefox OSの開発者プレビュー端末であるKeonとPeakが1月に発表されたのは1月でした。

実際いつ発売するのか、日本で買えるのか、など色々疑問に思ってた中、 事前のアナウンスがほぼないまま4月23日に発売され、 数時間で売り切れという賑わいでした。

販売元のgeeksphoneのMLに登録していたら、販売開始のメールがきたため、 迷うことなく注文し、5/3(不在で受け取れなかったため実質5/1)に 受け取ることができたため、写真と共にレビューしていきたいと思います。

内容物

Keonの化粧箱と箱を開けたのが上4つの写真です。 写真ではわかりづらいですが、ダンボールのような質素な素材の箱です。 開けた時に斜めに端末が見えるため、飾ってあるようなデザインになってるのは結構好きです。

内容物は端末本体、説明書、保証申込書、ステッカー、リモコン付きイヤホン、MicroUSBケーブル、バッテリー、USB-AC変換機(海外仕様)となっています。

外観

正面にはソフトウェアホームボタンがひとつあるだけです。 左側は、上にパワーボタンとボリュームキーがあります。 右側は、MicroUSBポートがむき出しになっています。 また端末上部には3.5mmのイヤホンジャックがあるので、にゃんこ型イヤホンジャックを使いたい人も安心です。

端末背面の素材はLumia820のようなすべすべな感じというわけではなく、割とマットな手触りです。 端末背面を開けると、標準SIMカードスロットと、MicroSDカードを挿すところがあります。 対応周波数はWCDMAの850,1900,2100とあるので、もし日本のSIMカードを挿すならドコモかソフトバンクあたりでしょうかね。 バッテリーは1580mAhとLumia820のバッテリーより大きいですね...

ちなみにSIMカードが標準サイズであるのは一般発売向けの国が「スペイン、ブラジル、ポルトガルベネズエラなど5か国で予定」 となっていますので、そちらの国ではあまりMicroSIMが一般的ではないのかもしれません。 それともKeonハードウェアの関係上なのかはわかりません。

起動から初期設定

起動すると販売元のgeeksphoneのロゴとFirefox OSのロゴが流れて、設定画面にいきます。 結構起動は早いほうで、今回の場合は初期設定画面まで20秒ほどです。

初期設定で行うのは、言語、タイムゾーン、電話帳のインポート、Moziilaのプライバシーポリシーへの同意と簡素なものです。 Marketplaceのアカウント設定は、自分でアプリを起動した際に行う形になります。

今回のKeonのロケール・キーボードレイアウトには日本語が含まれてないです。 よくわかってないBlog その2 : Firefox OS端末 KEON にadb経由で接続するとか よくわかってないBlog その2 : Firefox OS端末 KEON をrecoveryモードやbootloaderを起動してみた を見てると結構いじれそうなので、sola : FirefoxOS の日本語化とか 日本語入力を有効にする [Firefox OS] — 公開用作業めも を参考にしてビルドしてflashすれば色々遊べそうな気がしますね。

初期設定が終わると、Firefox OSチュートリアルがあります。 この画面も写真を撮っていますが、ページが重くなるとアレなので、Picasaのアルバムから見てみてください。

設定後のホーム画面等

起動直後の画面で、上にスワイプするとカメラアイコンと、ロック解除アイコンがあります。 ロック解除したホーム画面は2枚目のようにAndroidiOSでよく見るような画面です。 この画面にはアプリ等を置くことはできないので、よく使うアプリはドックに入れるのがオススメです。

ホームの右はインストールしたアプリやWebサイト等のショートカットが表示されます。 ホームの左はSocialやらGamesなどジャンルに分かれてアイコンが置かれています。 これはジャンル別でのWebサイトへのショートカットであり、 気になったものがあればさらにホーム右にショートカットとして置くことができます。

また上からスワイプすると、Android4.0系のようなWiFiBluetoothのトグル付きの通知エリアが出てきます。 一瞬WiFiをオンにしたところ、アップデートが表示されてるのがわかると思います。

設定画面にはInternet Sharingの項目があり、テザリングも想定されているようです。 またKeonの容量はユーザが使える領域としては1.7GB程度のようです。 気をつけたいのは、画像(カメラ含む)やビデオを扱う場合はSDカードを使ってね、という注意書きがあるということです。 容量を食うコンテンツは外部記憶に投げてしまおうというのがMozillaの方針のようですね。

操作感

Firefoxのアドオンでシミュレータを動かしてはいましたが、 実際に触ってみてもOS自体は結構さくさく動いており、 これが全部HTML5で動いているのか...と感動を覚えました。

ただKeonはCPUの関係上かブラウザのレンダリングが遅かったり、 スクロール時にコンテンツが一瞬消えるなどがあります。 またスクロールも開始時にもたつく、滑らかではないということもあります。

これは初期のAndroidでもありましたし、まだプレビュー版ということでこれからのOSの改善に期待したいです。 あとMozillaさん、iOSのような左上の戻るボタン小さすぎやしませんかね?

まとめ

HTML5をネイティブとしたOSということで、これからの動向が気になるOS・端末だと思います。 またプレビュー版ということでアプリ自体の設定も細かいものではないため、 OSの改善だけではなく、アプリ単位でも必要だと思います。 あとは発展だけでなく、どのOSでも言われているOSのアップデートはどうなるのかです。 日本ではKDDIが力を入れるとのことですが、キャリアが深く絡んできた場合Web技術を用いているのに、 アップデートがされないというのも悲しくなるので、ここはどうにかしてほしいとも思います。

最後にですが、Peakも触りたいです。